ジャズとヒップホップとサンプリング

DTM
no jazz no hiphop?

今日行った喫茶店で「Shelly Manne」が流れていた。

渋くてタイトなドラムに耳を奪われ、「かつてのサウンドメイカー達も、こういったリズムをサンプリングしたのだろうか?」と疑問に思った。

ヒップホップは好きだが、サンプリングネタの沼は深く、まだ片足すら突っ込んでいない。

後学の為に少し調べてみた。

ヒップホップとジャズは長い付き合いがあった

CDラックに中古で買ったUS3の「Cantaloop Island」がある。当時はヒップホップだと思って聞いていなかったが、どうやらこの曲は結構重要なタイトルらしい。

ネタ元はハービー・ハンコックの同名(loupe と loopで綴りがちょっと違う)の曲。

1964年のアルバム「Empyrean Isles」に収録。氏の初期の代表曲と言われている。

ヒップホップが生まれたのが70年代半ばなので、ジャズとヒップホップの邂逅はこのあたりから始まっていたと考えても良さそうだ。

※80年代後半、 ATCQ はジャズ要素を用いたアルバム「People’s Instinctive Travels and the Paths of Rhythm」を発表している。チャートは91位だったみたいだが、後の91年「The Low End Theory」は商業的にも批評家たちにも好評を博す。

ブルーノートレコーズとヒップホップ

ブルーノート復活の立役者と言われた Bruce Lundvall(ブルース・ランドヴォール)はサンプリングに対して先見の明を持っており、

サンプリング = 著作権侵害

と信じて止まない(これは今でも難しいところだが)音楽業界人たちのなかにあって異色の考えを実行した。

Us3がブルーノートの楽曲を無許可でサンプリング・リリースした際、ブルースは彼らと契約を結び、さらにはブルーノートのアーカイブを彼らに無制限で解放したのだ!

その後に生まれたのが「Cantaloop Island」。

ブルース氏の決断は圧倒的に正しかったことが証明された。

※氏が1984年に社長に就任したのち、新しく契約したアーティストにノラ・ジョーンズがいる。当時は「これジャズ?」と物議を醸したそうだが、結果はご周知の通り。先見の明おそるべし。

リンク

ストリーミングは無料のようです(アプリ必要)。

そしてなぜかCDはプレミア価格…8000円とな…

参考サイト

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