珍しくコーヒーのことを書こうと思う。
ブルボン種
歴史
ブルボン島。
今は「レユニオン」という、マダガスカルのまだ沖に位置する火山島。
屋久島みたいな感じかな?
現在流通するアラビカ種のルーツ「ブルボンロンド」の原産地。
コーヒーは突然変異種ばっかりだけど、これもそう。
フランスによってアフリカ本土やラテンアメリカへ持ち込まれます。
特徴
概要・外観
果実が丸い。
ロブスタ種に比べ、病害虫に弱い特徴があり、標高も1,100~2,000メートルで最もよく育つこともあり、生産にある種の難しさが伴う。
味
後味まで甘みが強く残る。
その他
アフリカの内陸国ルワンダ共和国では国全体で栽培されている。
特に南部のマラバ地域で栽培されたものは「マラバ・コーヒー」として、英米へ輸出されている。
ティピカ(アラビカ種)
歴史
スペイン語。意味はそのまま「Typical=典型的、標準的」。
ブルボンと並んで歴史は古く、15~16世紀には記録が見られる。
1658年、オランダからスリランカ、ジャワ島、カリブ海、中南米へと広がった品種が、ティピカの祖先と言われる。
特徴
概要・外観
生産が難しい。
病害虫(特にさび病)に弱く、日光量、栽培地も限られ、収穫量も少ない為、儲からない。
100%ティピカは少ないので、あまり親しみがあるとは言えない。
高級銘柄として著名なブルーマウンテンも、ティピカの突然変異種。親しみがある銘柄だとスマトラも。
味
風味の強さときれいな酸味。
その他
1980年代後半に大流行したさび病被害で壊滅的な打撃を受けて以降、あまり流通していないが、東ティモールには生き残りが多かった。
SL種
歴史
ケニア・ナイロビにかつて存在した「Scott Agricultural Laboratories」(スコット農業研究所?)。そこの名前からSL種と名付けられた。
SL28と、SL34が主流で、それ以外はあまり見かけない。
特徴
概要・外観
ケニアのコーヒーパッケージにはよく書いてある。
他のコーヒーに比べてとにかく値段が高い。
干ばつに強く、収穫量も多く味も良いが、収穫可能になってから数10年でカップクオリティーが上がるらしく、時間がかかる。
味
シトラス系の酸味、カシスやベリーを思わせる酸味。
ケニアの味、アフリカの太陽と形容される味わい。
その他
南米ボリビアでも栽培されているらしい。
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