REASONのサンプラー「NN-19」を触っていると、フォルダ内にかつての名シンセサイザーたちの名前がずらっと並んでいることに気づきました。
そのようなハイエンドモデルたちに触れる事すら叶わない私は当然その音色については何も知りません。
そこで今回は勉強がてらそこに名を連ねるシンセサイザーの名機たちを調べたりしてみたいと思います。
KORG Polysix
1981年生まれのポリフォニックアナログシンセサイザー。
まだまだシンセサイザーが百数十万円もし、一般の音楽愛好家の手には遠い存在であった頃、手頃な価格帯で販売された最初のポリアナログシンセ。
競合はこれまた良く名前を聞くRoland Juno-6。
お値段はPolysixの方が約二倍。その分機能が豊富であったようです。
ストリングスやパッドに独特の音色があり、今でも色褪せぬ魅力が世の音楽野郎どもを魅了している。
みんな大好きREASONのRackExtensionにもあった!
※画像はまさにそのRackExtensionのものです。
ARP 2500
こちらはモノフォニックアナログのモジュラーシンセ。
Wikiの画像が怖い凄い。
1970年から80年にかけての、ARP instruments.incという会社の初期の製品でした。
信頼性とユーザーフレンドリーさに特徴がありましたが、商業的には成功したとは言い難いようです。
ジミー・ペイジ、デヴィッド・ボウイ、ヴァンゲリス、ジャン・ミッシェル・ジャール、クラフトワークなどなど、壮々たる顔ぶれのアーティストに使用されました。
Ensoniq SQ80
エンソニック(Ensoniq)とは、かつて存在したアメリカの電機メーカーである。1980年代初頭から1990年代に掛けて作られたサンプラーやシンセサイザーで有名。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF
サンプラーで注目を浴びたのち、「ESQ-1」というシンセも発表。
そのエンソニック社の製品で、日本では1988年頃に販売されたそうです。
こちらの動画でその音色を聞く事ができました。
なんとも80年代的な、VHS感とでもいいましょうか、
懐かしいLo-Fi感がたまりません。
NN-19に搭載されている音色も、同様にLo-Fi感溢れる音色が目立ちます。
そういう雰囲気を演奏したい時に重宝しますね。
KORG MS20
1978年に発表したコルグのモノフォニック・シンセサイザー「MS-20」は太く粘りのあるサウンド、強烈なアナログ・フィルター、自由自在なパッチングを特徴とし、プロ/アマ問わず高い評価を得た大ベストセラーです。
https://www.korg.com/jp/products/synthesizers/ms_20mini/
今でもアプリやプラグインで多くの人に愛用されているシンセサイザーですね。
アナログの荒々しいサウンド!
さすがにReasonの方はこの荒々しさまでは再現できていない気がしますが、そこはエフェクターやらで足したり引いたりしていきましょう。
当時の回路をKORG自身が完全に再現したと豪語する「MS-20 mini」も2013年に販売されています。
てかデザインそのまま!
時流に埋もれないとはこのことですね。
MOOG Minimoog
アナログシンセ初心者の私でも聞いたことのあるミニムーグ。
他のアナログシンセサイザーとは別格の感がある気がします。
このザラザラ感。
リアルタイムで見たかどうか記憶が曖昧なのですが、「ナイトライダー」のテーマソングのあの音色、このMoogっぽい気がしますがどうでしょう。
ストーリーはまったく覚えていませんが、あの印象的なサウンドだけは私の頭脳にこびり付いて、今も離れません。
アナログパワー恐るべし。
Reasonの方はといいますと、低音で発音するとその「良さ」が感じられます。
しっかり「ブルブル」しててサイコー!
SEQUENTIAL Prophet V
1978年に発表された、これまた伝説として語り継がれるアナログ・ポリフォニック・シンセサイザー。
アプリでも復刻されたりして、特徴的なあのロゴは今も目に馴染みがあります。
Reasonに搭載されている音色は、どこか温かみのあるものが多い印象でした。
Roland SH101
1982年発売。モノフォニック・アナログ・シンセサイザー。
プラスチック然とした筐体と、ファクトリーライクなスライダーノブ、モジュレーションスティック。
電池駆動も可能な、気軽なモデルだったようです。
設定項目の並びを見るに、直感的に音作りができそうですね。
最近ヴィンテージハード機材の再販が板についてきたBehringerからもこういうアイテムが出てます。
?ほぼ同じ?
SID?
NN-19の音色フォルダの中に「SID Sample」というものがあります。
これもヴィンテージシンセ?と思って調べたら、あまりそれらしいものにヒットしません。
行きついた先がこちら。
SID音源(-おんげん、MOS Technology 6581/8580 SID Chip)とは、モステクノロジーが開発した音源チップ。コモドール社のパソコンであるコモドール64、コモドール128、マックスマシーンなどに搭載された。SIDとはSound Interface Deviceの略。
https://ja.wikipedia.org/wiki/SID%E9%9F%B3%E6%BA%90
なんとシンセサイザー、というか音源チップ。
矩形波、三角波、ノコギリ波、ノイズのいずれか3音を同時発音できたそう。
チップチューンの重要な役割を担ったチップだそうだ。全然知らなかった…
Reason搭載の音も、まさにチップチューンのサウンドといった感じ。
余談ですが、この音色をGrainにぶち込むと、雰囲気あるサウンドが簡単につくれます。お試しあれ。
現代のアナログシンセ
色々勉強になりました。
それぞれの特徴や背景があって、アナログシンセの歴史の奥深さを改めて知りました。
ただ、REASONではこのようにサンプルに触れる事はできますが、
ここに名を連ねるシンセたちはヴィンテージ。
とてもじゃありませんが一般DTMerには手が届く代物ではありません。というか売ってない。
しかし身近にアナログシンセサウンドを手に入れることはできます。
それを実現させてくれるのが我らがKORG!
NTS-1
手作り!
でもハンダいらない!
というお手軽さから、「チープなサウンドなのでは?」と思われるかもしれませんが、発売以来世界中のアーティストたちの手によってそのサウンドの威力が証明されています。
私も欲しい!
monotron duo
こちらはなんと驚きの3000円台!(買いようによってはさらに安くなる可能性も)
電池駆動のmonotronの兄弟機。
2オシレーター、外部入力端子にフィルター、スピーカー搭載など、この価格で信じられないパフォーマンス。
こちらも欲しい!
コメント