どうも、FrederickSumです。
私が愛用するDAWのひとつに「REASON」があります。
以前備忘録的に、そのレビューを書きました。
REASONは実物のラックシステムのように、ルーティングの工夫次第で様々な用途に使えます。
REASON上で「出来ない」と思っている事は、結構ユーザー側の工夫が足りないという場合が往々にしてあります。(自分の話)
そこでこちらの記事では、ちょっとした裏技的なREASONのコツをまとめていきたいと思います。(自分のために)
KONG × REDRUM
REASON 5 (不確か)の頃に、KONGドラムデザイナーがインストゥルメントに追加されました。
そのM(ピー)C的な外観に、当時は(色々な意味で)非常に驚いたものです。
各パッドごとに細かに音色を調整できたり、エフェクトを掛けたり。
REDRUMに比べると出来ることが増え、「上位互換かな?」とか思っていたのですが、実はこの二つが組み合わさることで非常に便利なシステムが組めるのです。
KONGはそれ単体ではシーケンサーを持ちません。
逆にREDRUMは持っています。そしてその信号をアウトできるとなれば…
答えは簡単。
REDRUMのシーケンサーを使って、KONGの音を鳴らしてしまおうということです。
聞けば簡単なのですが、先だって記事にしたMusicRadarのTIPS記事でこれを見た時、目から鱗でした。
またルーティングだけで時間が過ぎていく!(本末転倒)
Subtractorステレオ化
これは正攻法な気もしますが、「サブトラクターはモノ!」と思い込んでいる人間も多いと思いますので(自分)。
ユーティリティーのSpiderAudioをサブトラクターのアウトに噛ませ、
その別れた先でディレイその他をかけて、ミキサーにステレオで戻すってな塩梅。
噛ませるエフェクターの種類・加減によってまたさらなる音作りの深淵へ…涙
Pulsarでベースライン
皆さんはPULSAR使ってますか?
(私は使いこなせておりません涙)
2基のLFOを内蔵し、ReasonインストゥルメントやエフェクトのパラメーターをコントロールできるCVモジュレーション・エフェクト。
https://www.reasonstudios.com/ja/reason/utilities/pulsar より引用
公式の説明を読むまでもなくLFOのモジュールなのですが、これがなんと楽器になるんですね!
この動画を見て仰天というか納得というか。
LFO = LowFrequencyOscillator
であることは以前の記事で触れました。
本来であれば、BPMに合わせてエフェクトの掛かり具合を変えたり、
アンプに通して音量を変化させたり、というのが王道です。
ですが、LowでもOscillatorです。人間には聞こえませんが、発振していることに変わりはありません。
動画で説明があるように、可聴領域まで持ってくればいいのです。
セッティングはこのような感じ。裏側は、LFO1のオーディオ・アウトをMIXへ。それだけ。
肝は
- 右端の「KBD FOLLOW」をMaxに。
- これまた右のLFO1のLevelを3時あたりに。
- LFO1の「TEMPO SYNC」はオフに。
- LFO1のLevelはゼロに。RateはMax。
- PulsarのMIDIトラックを右クリックで作成。
以上を行えば、あら不思議。
キーボードで音階が弾けます。
モノラル出力になるので、前述のテクニック使って画像のようにステレオ化するのも面白い。
まとめ
まとめもくそもありませんが、とにかくこういう工夫の余地が物凄い豊富なDAWも珍しいはず。(モジュラー的なの除く)
みなさんもネット界隈探せばもっとマニアックなルーティングとかがウヨウヨしていますので、お暇があったら探してみては…
written by FrederickSum2001
※最近気になっている本。こういう現場の知識ってのが、なかなか独学DTMerには貴い。
(おまけ)FREE Rack Extensions
REASONで使えるフリーラックエクステンションを教えてくれる動画。
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