「耳ヲ貸スベキ」時代からのライムスターファンで、今も宇多丸さんのラジオや書籍からの影響を受けまくりの010COFFEEです。
スターウォーズのEP.7公開前(2014年か…)くらいから、宇多丸さんと仲良くスターウォーズ談義を繰り広げる謎の男「高橋ヨシキ」さん。
偶然本屋さんで目にしたので、ゲットしてきました。
最近一気に読み終わったので、その感想をまとめます。
なんでこんな本を買ったのか
いや、タイトル失礼だな(すいません)。
でも本のタイトルに「ファ〇キン」なんて書いてあって、
可愛いけどチェーンソー持ったキャラクターの載ってる本って、あんまりメジャーじゃないと思うんですよ(重ね重ね失礼)。
あ、でも「チェンソーマン」だし、時代はチェーンソーなのか?
皆さんはなんでこの本を買ったんですか?(決めつけ)
私は宇多丸師匠との楽しい絡みが大好物で、そこから好きになった高橋ヨシキさんという流れで買いました。
そのヨシキさんと、映画ライターである寺沢ホークさんの対談本。
冷たい熱帯魚も、それは何度も見ましたとも。
でんでん怖い…
感想
ヨシキさんのイカれたキャラクターなのに(失礼)大変冷静な映画観(映画に向き合うスタンス観というべきか)には尊敬の念を抱いており、
私の物事をみる目線にも多大な影響をうけております。
客観視は大切だけど、好きなもんは好きだからしょうがないじゃないか。でも本当にそうか?みたいなややこしい愛情…
それを思い起こしました。
あらためて、ヨシキさんがどこかで言っていましたが、「これまでイカれた映画を見ろ見ろと啓蒙してきたが、なんだか世界の方がイカれてきて、映画でイカれにくくなってきたことに危機感を覚える」(注:010コーヒーの曖昧な記憶に基づく意訳)というお言葉を思い出しました。
(ちゃんとは思い出してませんすいません)
どんなにぶっ飛んだ設定や、ポリコレ云々に配慮したりしなかったりした映画でも、なんだか目の前にいまある「世界」の方がよっぽどフィクションに感じる毎日。
そのことに、自分はもっと危機感を持たないといけないし、「危機感を持った方がよくない?」と身近な人たちに耳打ちしていかないといけないと感じました。
世間一般(ここ大事)のみなさま!
映画観る前に、目の前の現実の「あれ?おかしくない?」に、ちょっと目を向けた方が良いかもですよ…
書いててほんと怖いなぁと感じる。
〇ック〇ーターのこと(23年7月末)が異様に叩かれているけど、その向こうでまた重要な法案とか議論がしれっとスルー・可決されていないことを切に祈るばかりです。
嬉しかったポイント
最後の最後、田野辺さんが仰っていた「自分の好きなものだけを積み重ねていけば、自ずと興味の外にある映画の持つ意味もわかってくる。評価軸もできる。」というお言葉。
これは映画だけではないと感じました。
自分が好きなコトを積み重ねた先に見えてくるものがあるというこの言葉は、
情報が氾濫しし、やたらと「いいね」や「フォロワー数」「チャンネル登録者」「閲覧数」などで比べられがちな自分の趣味嗜好に没頭できる力強い後押しになるのではないでしょうか。
音楽、コーヒー、趣味などなど、とかく他者と比べがちですが、自分の好きなものを突き詰めていきましょうよ!(>オレ)
田野辺尚人(たのべ なおと)。
1995年、町山智浩さんと一緒に「映画秘宝」を創刊した人物で、2代目編集長。
好きな事を詰め込んだコーヒー
私の好みを反映させまくったコーヒーを販売してます。
ぜひ読書、映画鑑賞のおともにどうぞ。
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