コーヒーと音楽を融合させたい。
でもって、そのアートワークス、というか、パッケージも併せて考えねばならぬ。
ただ、「コーヒー」の「味わい」を「目に見える形」にするには、
どうしたら良いか、考えるともなしに考えていた矢先に出会ってしまった。
カンディンスキーとアート思考
ワシリー・カンディンスキー。
1866年~1944年、ロシア出身の画家であり美術評論家。
抽象画家の始祖とされている。
最近購入して読んでいる「13歳からのアート思考」という本の中に登場した人物で、
氏の残した1913年の《コンポジションⅦ》が取り上げられていました。
ジャパンは科学礼賛で突き進んできましたが、そんな論理オンリー思考に限界を感じているそこのあなた。
思考の向かいどころに柔軟性を与えてくれる良著ですよ。
13歳とか書いてますけど、むしろ私みたいな30代、40代の思考の疲れたサラリーマンが読んだ方が良いかと。
コンポジションⅦ
「ここには『なに』が描かれているでしょうか」という問いに対して登場した作品がこの《コンポジションⅦ》でした。
「アートは捉え方、見方が大切」という流れで読み進めていたので、私も
「うーん、赤色が印象的で、ロケットのように火花を散らして前進する何かかな?」とか
「目のような何かが見えるので、生物か何かの動きかな?」とか
色々と思うままに考えて鑑賞しておりました。
結論から書くと、カンディンスキーはこの《コンポジションⅦ》には具象物は一切描かなかったそうです。
クロード・モネの描いた《積みわら》に「え?何が描いてあるのかさっぱり分からないんだけど!?」と困惑し、
それが故に「具象物を描かないことの凄さ」みたいな思いに憑りつかれ、
この《コンポジションⅦ》を生み出したそうです。
音楽を絵画に。
音楽を聴いた時の感情は具象物ではない。
これまで「いかにこの世にあるものをリアルに描くか」を目標としてきたアート界に激震をもたらしたそうです。
カンディンスキーナイス。
感情、音を絵に落とし込む
一言に抽象画といっても、いくつかに分類されるらしい。
キュビズム
ピカソの《ゲルニカ》が有名ですね。
「13歳からの…」でも取り上げられた、ピカソの「色々な角度から見た物体を作者のフィルターを通して描く」手法。
ピラミッドの壁画とかがこれなのかな。
それぞれがその特徴を最も表す角度や大きさで描かれる、もしかしたらスンゴイ手法。
純粋抽象画
我らがカンディンスキーが著名なスタイル。
「自己表現的抽象」とも言われ、自己の内面を表す。
新造形主義
「カタチ」が全面に押し出されたスタイル。
アクションペインティング
もはや描きません。
人間は絵を見ると「そこに描かれた『何か』を読み取ってしまう」という本能に近い反応を示す。
その本能に抗い、「ここにあるのはあくまでも『キャンバスと絵です』」をついに達成した偉いスタイル。
カラーフィールド
もはや「色」。
さて、ここから何を読み取りましょう。
試しに音楽を「描いてみた」
こちら、周波数に着目して作った自作の曲です。
聴いたまま、ペンの走るままに描いてみました。
コメント