【レビュー】アンダーテールをおすすめしたいというケツイ【ネタバレ考慮】

Undertale ゲーム
Undertale

以前の記事で、アンダーテールというゲームの素晴らしさを書きました。

でもまだ書き足りない!もっと広めたい!

ということで、ちょっと真面目にレビュー記事を書いてみます。

先の事がわかってしまうともったいないので、前半はネタバレナシ。

後半にすこしネタバレを書きます。

ネタバレナシでレビュー

数年前に購入し、一応のエンディングを見て、周回中の人間が書きます。

良い点・悪い点を挙げて点数化するまでもなく、日本の(古い)RPG好きはセールでなくても買って損のない良作だと断言します。

いや、セールを待つ間すら惜しい!

かれこれ3年近く、ゆっくりダラダラとプレイしていますが、
プレイする度に作者のこのゲームへの愛情の深さが感じられます。

システムとストーリーの必然的融合

ほとんど全部と言っていいほど、これまでのRPGはシステム(コマンド画面やセリフウインドウなど)とストーリーを別次元のものとして扱ってきました。いや、扱わざるを得なかったと言えるでしょう。

それは作り手の問題だけでなく、私たちプレーヤーの問題でもあり、ある種の共通認識・ルールとして、ゲームと私たちの間に暗黙のうちに存在していました。

そんなご都合主義的に引きはがされていた「システム」「ストーリー」を見事なレベルで融合させている点に、感動を越えてある種の(愛情と言う意味での)狂気すら感じました。

ゲーム好きじゃないとここまで考えないよ、普通。

私は知人に

  • MOTHERシリーズが好きなら
  • メタ表現好きなら

…と勧められて購入いたしました。

私個人としても、糸井重里氏のMOTHERシリーズで「何か」を感じた同志ならば必ず感銘を受けてくれるだろうと思います。(特にムーンサイド、タネヒネリ島あたりw)

まだ未体験の方へ(動画)

ここまで言っても悩む慎重なあなたには、ほとんど何も知らないでプレイをした動画をシリーズ化してYouTubeにアップしておりますので、順に見てみてください。

そして「お?面白い?」と思った直後に動画閲覧をやめ、ここに戻ってきてください!

【注意!】ネタバレアリでレビュー

ここからはネタバレありで書きますので、購入予定の方は読まないでください!自己責任で!

Nルート、Pルートとなんとかクリアし、現在ネットで噂のGルートに挑戦中。

1度プレイしたくらいではとても把握しきれない奥深いストーリーと、その向こうに見え隠れする悲しい世界背景。

3つのエンディングを見て、やっと半分理解できるかな?という感じがします。

悲しみの業を背負ったキャラクターたち

常軌を逸した(でも過去プレイしたRPGではみんなやってた)虐殺を続けると見えて来る彼らの背負った深い悲しみ。

単なるゲームの設定、と片付けるにはあまりに切なく罪深い彼らの物語は、そこらの格式張った名ばかりの小説なんか目じゃない重苦しさを見せつけてくれます。

一部ですがここでまとめてみましょう。

コミカルな言動からはとても想像の付かない悪魔の研究に手を染めたアルフィー博士。

もはや思考停止。バリアを破る事のみに執心したアズゴア。

これまた思考停止。落ちてきた人間を囲い込みこちらの気持ちは無視して我が子扱いするトリエル。

こいつも思考停止。すべてを無に帰そうとするアズリエル。(思えば家族だなコイツら)

こっち側の身勝手な能力(セーブ、ロード、リセットなど)を知ってしまい、倦怠感から抜け出せなくなったサンズ。

ピクセルアートかつ穏やかなグラフィックで一見しただけでは気付かないけど、作品全体にはどこかダークなムードが拭えない。

そういう雰囲気が好きな方は、ぜひ腰を据えて、じっくり、ゆっくりプレイしてみていただきたい。

【難点】普通のプレイじゃ無理!

ここで取り上げた「Gルート」と呼ばれる物語。

私はネットの噂で耳にし、仲間の助言があって辿り着けましたが、おそらく通常のプレイではとても辿り着けないでしょう。

先ほども書いた通り、常軌を逸した虐殺や卓越したプレイスキルも(一部)要求されます。

ニワカゲーマーではちょっとエンディング到達は難しいのではないでしょうか。

私の場合は、とあるボス戦での操作で当初キーボードを利用していたのですが、とてもじゃありませんが勝てる気がしませんでした。

ゲーマーの方でもとくに縛りがなければゲーム用のコントローラーを使った方がよいと思います。

このバランスを鑑みるに、開発者のToby Fox氏はこれを隠しエンディング的な要素として考えていたのではないでしょうか?(それにしてはしっかりと作られ過ぎててやっぱりメインストーリー?とも思えますが…)

いずれにせよ、ゲーム史に残るべき、屈指の作品であると言えます。

何十年かしたら映画化とかされるんじゃないだろうか。

そこまで思わせてくれる稀有な作品です。

2021年、再始動

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