Lorentz シンセサイザーアプリ

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国産シンセアプリとして海外でも高評価の実力とは?
国産シンセアプリとして海外でも高評価の実力とは?

どうも、 FrederickSum2001です。

皆さんはiOSでの楽曲制作では、どのようなシンセサイザーアプリをお使いでしょうか?

私は主にPCでの制作がメインなのですが、昨年頭からiPad Proを導入し、そのモビリティの良さとパワフルさに魅了され、徐々にiOS端末を使う頻度が増えてきました。

そんなiOS端末で使えるシンセアプリの「Lorentz」を皆さんはご存知でしょうか?

Lorentzとは

イマジネーションを刺激するGUI

詳細その他インタビューなどなどは藤本健氏のサイト(https://www.dtmstation.com/archives/51963956.html)に詳しいので、ここでは概要だけ。

2015年7月に公開されたシンセアプリで、種田聡さんという方(iceWorks.inc)が開発されたそうです。

Lorentzはライブ志向のアナログモデリングシンセサイザーというだけでなく、金属的かつ攻撃的な音作りを可能とするレゾネータを持っています。これによって簡単操作でアナログシンセサイザーのような音にレゾネータを加えた新しいシンセサイザーサウンドを作ることができます。(中略)

エフェクトを含めた全てのパラメータが一画面に収まっているので、ライブ演奏にお薦めです。

Apple Store 概要欄より引用

Apple Storeの概要欄にもある通り、ライブパフォーマンスを志向したアプリとして作られたようです。

それを象徴するように、一画面に簡潔にまとめられたGUIと一つのパラメータをいじるだけで劇的な音色変化を得られる「レゾネータ」なるものが最大の特徴ではないでしょうか?

このアイスワークス製のアプリが他にも色々あり、そのどれもが魅力的!
( Frederick的にはグラフィックがかっこいい時点ですでに買い)

しかも既存のシンセアプリとは一線を画す、特徴的な機能を備えたものが多いので、音源や制作に行き詰まりを感じているクリエイターさんには、良い刺激になること請け合いです。

気になった方はぜひApple Storeで調べてみてください。

特徴

シンプルで洗練されたインターフェース

洗練されたGUIが一際目を惹く

iceWorks製のシンセに共通する、洗練されたGUIがまず目を惹きます。

かつて「Cassini」というてんこ盛りシンセアプリ( Frederick未所持)から一転、iPadなら一画面に収まるシンプルなインターフェースをあえて採用したそうです。

私はライブパフォーマーではないのでライブ会場での評価は測れませんが、DTMオンリーのクリエイターにとっても、この「一画面で全てが完結」というのは好印象だと感じます。

かといって性能の方もコンパクトかと言うと、
むしろ攻撃的な機能が満載です。

アグレシッブな変化をもたらす「resonator」

一見シンプルだが…

聞きなれない単語である。

「resonator」=レゾネータ=共振器、とでも訳そうか。

iceWorks製の他のアプリにも見られるこの項目。開発者の種田氏入魂のシステムらしく、曰く、

ショートディレイを、さらに短くしていくと、ビーンって音で発振しますよね。これのことをCOMB(コム)フィルタと呼んでおり、リピートするディレイタイムを音階の波形にするように調整したものがレゾネータです。

藤本健の“DTMステーション”内記事「海外で大ヒット、強烈なiOSシンセは日本人開発のアプリだった!」より引用

これより前にランチされたLaplaceというアプリ(これも非常に興味深い!)にも搭載されており、そちらではオシレータ的扱いだったものを、Lorentzではパワフルなフィルター的ポジションとして採用したとのこと。

使ってみると一目瞭然。LFOやENVに連動したうねるような劇的な変化が!

後述しますが外部MIDIコントローラに各項目をアサインできますので、パフォーマンスしながら、リアルタイムで音色を変化させることができます。これが「ライブ志向」たるLorentzの正しい使い方なのかもしれませんね。

基本を押さえた拡張性

iOSでDTMを行う者の悩みのひとつに、「プラグインが少ない!」という事がよく話題になります。

少ない訳では無いのでしょうが、Windows・Mac環境が膨大すぎるため、相対的に少なく感じてしまうのは無理もありません。

ですがそんな環境下にあって、iceWorksのシンセたちはオールマイティな拡張性を持っております。

列挙すると、

  • Universal Appである(iPad、iPhone両端末対応)
  • Audio Unit Extensions(Auv3)対応
  • Inter-App Audio(IAA)対応
  • Audiobus対応
  • Ableton Link対応
  • MIDI

…と、ひとつひとつは珍しくもない(なくなってきた)互換性方面の機能が、ほとんどと言っていいほど網羅されています。まさに痒いところに手が届く、基本を押さえてくれたユーザビリティと言えるでしょう。

特に Frederick的にはAbleton Linkに対応している点が嬉しいです。

本来はそれこそライブパフォーマンス向けの機能なのでしょうが、他の端末やPCとタイミングが手軽に同期できるのは、アイディア段階でも非常に重宝しております。(考えこんで作るより、適当にメロディーを引いている時こそ、新しいアイディアが浮かぶもの)

まとめ

概要を書くだけになってしまいましたが、これだけは言えます。

価格(¥960)に見合う、頼もしい相棒になること請け合いの、
素晴らしいシンセアプリです。

参考になるか微妙ですが、Lorentzを初めて使った曲がこちら。

怪しげなシンセリード部分で使いました。

written by FrederickSum2001

コメント

  1. […] ※以前記事を書いたシンセアプリの「Lorentz」を主に用いての考察になります。 […]

  2. […] Lorentz シンセサイザーアプリ […]

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