PaulXStretchの使い方

DTM

どこぞで見つけた素敵プラグイン「PaulXStretch」が、ぱっと見じゃ使いにくかったので、各機能の使い方、変化をまとめたい。

2023年1月、新曲アップしました!

特に記載していませんが、全トラックPaulXStretch挿しております。

概要

ダウンロード元より以下引用。

PaulXStretch – VST2/AU Plugin for extreme time stretching and other spectral processing of audio.

This plugin is based on the PaulStretch algorithm. (Paul’s Extreme Time Stretch, originally developed by Nasca Octavian Paul.)

(中略)

The plugin is only suitable for radical transformation of sounds. It is not suitable at all for subtle time or pitch corrections and such. Ambient music and sound design are probably the most suitable use cases.

https://xenakios.wordpress.com/paulxstretch-plugin/

Google翻訳様によると

PaulXStretch –オーディオの極端なタイムストレッチやその他のスペクトル処理のためのVST2 / AUプラグイン。
このプラグインは、PaulStretchアルゴリズムに基づいています。 (PaulのExtreme Time Stretch、元々はNasca Octavian Paulによって開発されました。)
(中略)
プラグインは、サウンドの根本的な変換にのみ適しています。微妙な時間やピッチ補正などには全く適していません。アンビエントミュージックとサウンドデザインは、おそらく最も適切なユースケースです。

https://xenakios.wordpress.com/paulxstretch-plugin/

元々はPaulさんという方が開発した「Extreme Time Stretch」というソフトウェアが基になっているようです。

インポートした音声ファイルを過激にストレッチすることができるソフトで、テクスチャーとして使う感じのようです。

私も楽曲に「なんかスカスカしてるなー」とか「もう少し質感足したいなー」とか思う時に、トラックの向こう側にこういうテクスチャー的な音をくっつけたりしているので、そういう使い方は結構ベターなのかしら。

Paul Stretchに関してはこちら様をご参考あれ。

開発者さんの記事を読む限り、VCVラックとかモジュラー沼にハマってしまっているようで、2020年7月を最後に投稿が止まっているようです。

アップデートとかは期待できないかもしれません。

特徴

そんな「PaulXStretch」ですが、単なるストレッチとどこが違うのでしょうか。

インストールして触ってみた感じは、

  • 音源入れるorキャプチャー
  • 各項目を適当に弄って
  • 良さげなアンビエントYeah!ヒャッハー!

という感じです。

細かな項目とかちゃんと把握しなくても、とりあえずブッ込んだ音源はほぼ原形をなくし、

どうしたってアンビエントな雰囲気になるので、優秀?なプラグインだと思います。

GUIが渋いのも好みです。

項目

とはいえ、毎回感覚だと「適当にしてる感」が強いので、ちょっとそれぞれの項目の効果とかを調べてみます。

上部

GUI上部には以下の項目が並びます。

  • Capture:VSTとして立ち上げた時に、鳴っている音源をキャプチャできる
  • Pass input through:通常、このVSTを挿すと音源は聞こえないが、ここにチェックを入れると、音源も聞こえるようになります。キャプチャした音源と一緒にプレイ出来たり。
  • Pause:読み込んだ音の再生を止めます。
  • Freeze:Pauseと違い、止めたところの音を再生し続けます
  • Bypass stretch:他のエフェクト項目を抜いて、単純にストレッチとしての機能のみ仕様(他の項目はすべてOFFになる?)
  • Loop:チェックを入れると音源をループして再生し続けます。
  • Main volume:再生ボリューム
  • Num ins:?
  • Num out:?

本体のエフェクト項目

  • FFT size:フーリエ変換?サイズ下げると音質が下がる気がする。bit crusher的な感じ?上げるとふわふわした雰囲気になる。0.5が真ん中?
  • Strech amount:一番大事な項目。伸ばす比率。上げるともうモリモリアンビエント。

オンオフ可能な項目

この項目から下は、中断のチェックボックスをチェックしないと機能しません。

また、ストンプボックス的に順序を入れ替えられます(可能性無限大で困るとこ。)

  • Pitch shifr:ピッチシフター。結構優秀。
  • Frequency shift:「周波数シフト」?下げるとピッチが下がったように感じ、上げるとピッチが上がったように感じるが、ピッチシフトとは違うよね?なんかドップラー効果っぽい?下げると良い感じになります。
  • Num harmonics:「高調波の数」?値を増やすと像が鮮明になるような、鳴っている音の数が増えるような…言葉にできない…
  • Harmonics base freq:「高調波のベース周波数」?上げると音がキンキンなります。HPFの挙動に近いような…
  • Harmonics bandwidth:「高調波帯域幅」?下げるとあんまり音が聞こえなくなります。
  • Gaussian harmonics:イラストソフトの「ガウシアンぼかし」みたいなイメージで、チェック入れると音像が柔らかくなる…気がする。
  • Frequency spread:「周波数の広がり」。効果を言葉にできません…MAXにすると、別の音になります。
  • Compress:めちゃ大事。コンプレッサー。上げると音が厚くなります。他の項目をいじるとどうしても音が細くなるので、強めにかけることが増えると思います。

このあたりから項目の意味すら分からなくなります。

  • Tonal vs Noise BW:「色調VSノイズ 白黒」?左に寄せるとノイズが減り、MAXでノイズが乗る?
  • Tonal vs Noise preserve:「色調VSノイズ 保存」?こちらは左に寄せるとノイジーになり、右に全振りでクリアになる?
  • Filter low:LPF。これは知ってる!普通のLPF。
  • Filter high:HPF。普通のHPF。
  • Loop xfade length:「ループXフェードの長さ」?もうね、xFadeとか新しい概念もってこないでよ…単純にX軸=サンプルの長さと考えれば、サンプルの前後をフェードしてつなげる?とか思ったのだが、どうもよくわかりません。
  • Onset detection:「発症検出」?サンプルの音の出所を検出?よくわかりません。
  • Sound start&end:サンプルの再生位置と停止(ループ)位置設定。これは下段の方をマウスで選択でもOK。

「Ratios」「Free filter」に至っては、チェックボックスはあれど、変更箇所見つけられず。謎がおおいソフトだ…

※追記

Free filterを使ってる動画発見!結構自由自在。

効果検証

ピアノ

まずはピアノで試してみましょう。

基の音がこちら。

本当にシンプルなこのピアノが、「PaulXstretch」を通すと…
ここまで激変します。

こんな感じの声を読み込んでみます。

各エフェクトとコンプ全開で通すと…

もはや原型留めていませんね。

アンビエントな雰囲気は、このプラグイン一本で完結するかもしれません汗

あなたも良いアンビエントタイムを!

Volca Drumをこのプラグインに通したりしたら、無限アンビエント製造機になりそう汗

参考動画

フーリエ変換面白い

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