EDMならずとも、壮大に広がるPAD系のサウンドが、太いキックの4つ打ちに合わせて音量が変化する”あの”音は刺激的なモノです。
ピンとこない方はこちらをどうぞ。
当時はDavid Guetta氏とかAvicii氏といえばサイドチェインなイメージでした(個人的に)。
それでなんとなくサイドチェインという手法の存在は頭に(というか耳に)はあったのですが、
自分の環境でそれを再現する方法を全然知りませんでした。
なので10年ほど記事の内容が遅い気がしますが、
自分の為に(そして一部のREASON兄弟のために)書いておこうと思います。
サイドチェインとは
もう動画を見てもらえば、それ以上言葉はいりません。
ですが、それを再現しようとなると、仕組みは知らないといけません。
サイドチェイン(サイドチェーン)とは、あるエフェクトのかかり具合等を、他のトラックの入力信号等でコントロールする手法。
https://info.shimamura.co.jp/digital/support/2019/03/123915
字のままだと「隣とつながている」ってな感じでしょうか。
確かにキックと合わせて長めのトーンの音のヴォリュームが変化しているので、
音と音の繋がりってのは分かります。
こうした変化をもたらすためには、
うねらせたい方の音(私は主にPADになるかと思いますが)のトラックにコンプレッサーを挿して、
そのコンプにうねらせ元になるトラックからの音声信号をトリガーとして入れ込むことで変化が生まれます。
REASONでやってみた
案ずるはかりでも進みませんので、REASONでやってみました。
REASONには「M Class コンプレッサー」というエフェクターが標準で入っております。
その裏側に、「Sidechain in」というそのものずばりの端子がありますので、それを使用します。
ほぼこれだけ。
REASONユーザーのためにCOMBINATORファイルにしておきましたので、
ぜひお使いください。
ちょっと古いですが、もっと詳しく公式でも解説してくれてた。(わずか2分!イージー)
エフェクター
Deep Space Pulsar
こういうスタイルのサイドチェインなエフェクターもある。
DriveRack 220i(ダッカー)
サイドチェインは、「ダッキング」と言われる手法の範疇に含まれるようで、
要は「ある音の為に、別の音を絞る」というアプローチ全般は「ダッキング」と呼ぶそうです。
そういう専門のエフェクターもありました。

最適なリスニング環境は必要
上のようなサイドチェインを設定すると、それはもうノリノリな訳ですが、
それも良いリスニング環境があってこそ。
最後におすすめのリスニング・ミキシングツールをご紹介。
Apollo Twin X Duo/Quad
DTM界隈でこの機種に落ち着いている方を多く見かけます。
アメリカの老舗オーディオメーカーであるUniversal Audio謹製のオーディオインターフェース。
私はSteinberg UR22C という値段が10倍くらい違う(安い)インターフェースでPC直繋ぎとの音質との差を痛感したので、投資効果は相当高いはず。
ヘッドフォンも大切ですが、DTMerならインターフェースは良いものが良いと思います。
Waves Plugin
プラグイン=WAVESというくらい、プロにもアマチュアにも愛用されているブランド。
基本の「き」なプラグインから、飛び道具まで揃っておりますが、今から買うならバンドル一択。
コスパは単品で買うのがアホらしくなります(まぁプラグイン全般に言えるかもしれません)。
あと、硬派なUIが「プロっぽさ」を演出してくれる気がします。

参考サイト
- コンプレッサーのサイドチェイン機能(前編):コンセプトと歴史
- ONE KNOB PUMPER Plugin
コメント