「ニーズ」の把握

「ニーズ」の把握

ローカルならずとも、モノ・コトを生み出そうとするクリエイター・プロデューサーにとって避けては通れぬ「ニーズ」という言葉。

「このサービスが軌道に乗れば確実に社会貢献できる!」

「この作品ができた暁には、多くの人に受け入れてもらえる!」

そういう熱い思いをもって活動する方は多いことでしょう。

しかし、ちょっと待ってください。

その後ろに「…はず!」が付きませんか?

「ニーズ」をしっかりと把握せぬままに、情動の赴くままに創作していると、
間を置かずして暗礁に乗り上げ、身動きが取れなくなるかも?

そこで今回は「いかにして『ニーズ』を把握するのか?」に焦点を当てて、
あなたの創作がしっかりと世に届くようにしていきたいと思います。

ニーズとは

そもそも「ニーズ」って?

例によって英語で調べてみますと、

A motivating force that compels action for its satisfaction. Needs range from basic survival needs (common to all human beings) satisfied by necessities, to cultural, intellectual, and social needs (varying from place to place and age group to age group) satisfied by necessaries.

Needs are finite but, in contrast, wants (which spring from desires or wishes) are boundless. See also Maslow’s hierarchy of needs.

http://www.businessdictionary.com/definition/need

……ちょっと長いですが、

「欲求を満たさんとする原動力。その範囲は、(すべての人間に当てはまる)充足すれば満たされる(?)生存欲求 、充足すれば満たされる(?)文化的・知的・社会的欲求など多岐にわたります。

マズローの自己実現論にもみられるように、ニーズは有限ですが、対照的にウォンツは無限です。」

……といったところでしょうか。(超意訳。あしからず)

近代マーケティングの父とも呼ばれるコトラーさんによれば、

「マーケティングとは、個人や集団が製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズやウォンツを満たす社会的・管理的プロセスである。」

(コトラー、アームストロング「新版マーケティング原理」和田、青井訳、ダイヤモンド社、1995年)

となり、

人間の基本的要件、すなわち、人間が生きていく上で基本的に必要となる条件を指します。例えば、食料、空気、水、衣服、風雨を避ける場所、教育、娯楽などがニーズです。

J-marketing.net

となるそうです。

これを見る限り、人間のかなり潜在的な、ないとキツいモノを「ニーズ」と呼ぶようです。

マズローの欲求5段階

前述の意訳で出てきた「マズロー」。

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#pirâmidedemaslow #maslow #necessidades

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アメリカの心理学者アブラハム・マズローの欲求5段階(自己実現論とも)は有名ですよね。

私もなんとなくですが、このようなピラミッドはなんとなく見たことがあります。

詳細は調べていただくとして、これをあなたのビジネスに組み込むとなるとどうすればよいのでしょうか?

ある自動車メーカーの広告戦略

分かりやすく自動車メーカーを例にしてみましょう。

若い世代に車を売りたいとすると、その広告戦略は、

高速性能や高級感を打ち出すより、

費用対効果や安全性の高さをうたった方が効果が期待できます。

これは、マズローの欲求の段階で、若い世代はまだヒエラルキーの下の部分、つまり安全や社会的つながりなどを意識している可能性が高いからです。

これはあくまで一例で極端な例ですが、モノ・コトを生み出し世に問いかけよう=マーケティングするにあたっては基本的な考え方のひとつのようです。

どの層に訴求すべきかの一つの基準として、景気があげられます。

好景気であれば…

世間がみんなそこそこの仕事に就いており、そこそこの給与を手にし、そこそこの美味しいごはんを食べ、今後も先行きが明るい、景気が良いというニュースも多い…

そういう場合は、この5段階欲求の上部分の欲求を持つ人が多いはずです。

自己実現や他社からの尊敬などを助けるような商品・サービスの需要が増すと考えられます。

不景気であれば…

バブルが崩壊し、雇用は破綻、貯蓄もなく、暗いニュースがつづき、明日の寝食も危うい…

そんな場合は、人々の欲求段階は安全や最低限の健康などへ下がるでしょう。

安定した収入や副収入、手ごろな価格の医療サービスなどの需要が増すと考えられます。

今に活かすには

現在のニーズは?

現在の日本の景気は日経平均株価を見る限り、良いと言えるでしょう。

10年前と比べると倍近い数値で推移しています。

日銀短観(2019年4月)では、「景況感は悪化も、設備投資には底堅さ」とありますが、これは中国景気の減速による輸出の下振れが大きいようです。

なのに多くの人はあまり景気が良いとは実感していない。

それは長く続いた「バブル崩壊」の後遺症とも言える「デフレマインド」=「ネガティブ思考」が蔓延している事と無関係ではありません。

先々の不安に備えての節約や貯蓄に思考が向いてしまい、今日の消費が鈍化する。

つまり、人々はどちらかというと保守的な、欲求段階の下段側の欲求に近いと考えられないでしょうか?

ニーズを把握するために

よく言われるのが、

  • 顧客の声を聴きなさい
  • 競合他社をよく見なさい
  • 視野を広くもちなさい

……などの言葉。

これはもちろん大切なのでしょうが、オリジナリティがありすぎて、

  • 顧客がいない
  • 競合他社もいない

という場合はどうすればいいのか?

上述の「視野を広く…」の部分に関連するが、

  • 同じジャンルの業界の本を読む
  • 関連団体の動向を探る
  • そのジャンルのニュースを調べる
  • ソーシャルメディアにいる専門家の意見を知る

という方法が考えられます。

各々は小さなことかもしれないが、その小さな「気付き」こそ、

「ニーズ」把握の大いなる一助となるのでしょう。

まとめ

これまでにないくらいネットが加速し、スマホが普及し、SNSが蔓延した現代。

これは個人でマーケティングをすると考えると追い風です。

日々様々なマーケティングの専門家が、貴重な情報をアップロードしてくれており、

それに対する顧客側のリアクションも見ることができます。

「誰にどう訴求したらいいのかわからない!」

と頭をかかえているあなた。

まずはSNSや検索で、あなたの思うターゲット層のことをよく調べてみるのが、

案外近道かもしれません。

参考URL

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