初心者の為の「easy volca drum」【まず音色作りから】

DTM
010コーヒー
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皆さんvolca drumやってますかー!

最近「volca FM2」が出たこともあり、volcaの名前を耳にすることも増えたように感じます。(すいません、寝かしている間に時が経ってしまいました)

ただ、volca drumは前に記事でも書きましたがなかなかにピーキーなマシンのため、

持て余しちゃっている方も多いのではないでしょうか。

010コーヒー
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実は私もその一人です。

そのため、今回は「初心者向け」と題しまして、「volca drumで、曲をまず形にする」をテーマに、ちょっとしたHow to記事を書きたいと思います。

それぞれの音色の意味

まずはその「音色」にフォーカス。

ドラムにはおおまかに音色ごとの役割があります。

音楽は自由ですが、ここではある程度制限してまいりましょう。

  • キック : リズム。
  • スネア : アクセント。
  • ハイハット :リズム、ノリ、ニュアンスを明確にする。

※タムはビートに色をつけるための装飾的なポジションですが、今回はスルーします。

パートの割振り

他のドラムマシンと異なり、volca drumではパート毎にパート1は「キック」パート2は「スネア」などの縛りはありません。

これが自由度を高めている反面、「なんでもできるので逆に混乱する」という要因にもなっているようです。

ここではまずは既存のドラムマシンと同様に、オーソドックスに「キック」「スネア」「ハイハット」と決めておきます。

今回は以下の感じでいきましょう。

  1. キック(バスドラム)
  2. スネア
  3. (クローズド)ハイハット
  4. オープンハイハット
PONさん
PONさん

目指すは「とりあえず」!

音作り

volcaには、各パート毎に2つの「レイヤー」があり、それぞれにオシレーターが使えます。

volca drumで音作りをする際は、この「レイヤー」に注意しましょう。

同時に2レイヤー分作業をすると大変なので、まずは「LAYER1/2」ボタンを押してそれぞれのレイヤーの音量をゼロにし、「LAY 1」の音量だけ上げて、そこから作業するようにしましょう。

キック

キック(バスドラム)は別記事で書いておりますので、こちらもどうぞ。

オシレーターとして使いやすいものはサイン波(ディスプレイの「SRC」の一番左側の波型)です。

※SRCとは?:マニュアルにもそのまま「SRC」と書いてあって、初見殺しな気がしますが、おそらく「source」の略かな?検索するとsample rate converterみたいなそれっぽい言葉も出てくるけど、意味的にコンバート関係ないし…

※バスドラムにおける「オープン奏法」「クローズ奏法」は、バチ?(正式には「ビーター」だそう)を付けるか離すかの違い?生奏者は使い分けるらしいが、マシンでは厳しいと考えられますが、いや、VolcaDrumはリアルタイムに変化を記録できる(ノブの変化も記録できる)ので、可能。これを使うことで、サウンドに違いを出せるかも。

スネア

下記のチャートと色々違ってすまん。

私はドラム未経験者なので、詳しくは与り知りませんが、

スネアドラムはドラマーにとって特に大切&個性が出る所らしく、ドラムセットが備え付けてあっても、スネアドラムは「絶対に買った方が良い」とも言われるくらいらしいです。

その分リズムの個性が出るところなので、私たちマシンドラマーもこだわりましょう。

Volcaの場合は、ノイズを使うと「それらしい音」を作りやすいです。

とりあえずレイヤー1個でそれらしくするなら…

  • SRC:各種フィルターノイズ
  • MOD:ランダム
  • EG:エクスポネンシャル
  • Amount:11
  • RATE:0
  • PITCH:120
  • ATK:10
  • RELEASE:100

こんなところでしょうか。

オシレーターを「各種」としたのは、どのノイズでもそれっぽくなるから。

お気に入りの音色でいきましょう。

(クローズド)ハイハット

ハイハットはドラムの「チキチキチー」的な音で、リズムのノリに大きな影響を及ぼします。

基本的には高めの音が、シャカシャカ感も欲しいのでノイズを軸に作ってきます。

  • SRC:ハイパスフィルターノイズ
  • MOD:ランダム
  • EG:マルチ・ピーク・アタックーリリース
  • Amount:‐35
  • RATE:90
  • PITCH:244
  • ATK:46
  • RELEASE:80

クローズドかオープンかは、Releaceを伸ばすとオープンよりになるので、MOTIONレコーディングでオープンを交えることも可能。(タイミングが難しいので、今回は別パートに別個のオープンハイハットを置きます。)

オープンハイハット

先ほど作ったクローズドハイハットのRELEASEを伸ばすだけです。

VolcaDrumでは、パートのコピペは簡単にできます。

コピー元のパートを選択中に、右側の「FUNC」ボタンを押しながら、キーボード部分の7番を押しコピーモードに入ります。

そしてコピーしたい先の番号を押すと、そこにまったく同じパーツがコピーされます。今回で言うと、「パート3」から「パート4」にコピーになります。

その際、シーケンスも同じままコピーされ、そのまま再生するとうるさいので注意。

コピーが済んだらRELEASEの値を長め(145くらい)にしてください。

どうでしょうか?3と4を交互に鳴らすと「チキチー」的な鳴り方をすれば成功です。

リズム

さて音色が出来ましたら次に肝心要の「リズム」です。

4つ打ち。とにかくまずはこれ。

VolcaDrumのシーケンサ上では「1,5,9,13」にパート1のキックを置きます。これだけでリズムとして成り立ち得ます。

パート2のスネアは「5,13」に置きます。

パート3のクローズドハイハットは一旦「1~16」すべてに置いておいてください。

パート4のオープンハイハットは「3,7,11,15」に。

こんな感じになっているはず。

Tascam DR-05でそのまま録音したもの。

この時、本当のドラムセットであれば、ハイハットのオープンクローズが同時になることはあり得ません。なので、リアルに「クローズドの3,7,11,15は鳴らさない」としても良いですし、「こちとらマシンじゃけー鳴らしまくったるわい!」と、マシンドラムを追求しても可です。

そのほかのリズム

8ビート:4拍目のキックが8分音符で二回。ロック、ポップス問わず幅広く使われるド定番パターン。

16ビート:ダンス、ファンキーグルーブ。かっこいい。

2ビート:メロコア。高速になればパンクやメタル。

シャッフル:歌モノやブルース。3連符で跳ねつつ、ゆったり。

とりあえずこんな感じ。

リズムのパターン ⇒ 参考 参考

ベース

ドラムマシンだけでもリズムにはなるが、よりグルーブ、ノリを出すならベースを。

フリーのベースシンセや、iPadやKORGのGadget、TD-3使って、自由にベースラインをのせましょう。

敬愛するFull BUCKET氏の「mono fury」に、これまた敬愛するAnalog Obsession氏の「Fet Drive」で彩りを加えました。

ウワモノ

PADがあればもう曲と言い切っても良いでしょう。

好きなコード進行をいくつかメモっておいて、好きに並べましょう。

PADは先日頂いた「SynthMaster」より。かっちょいい音しか入っていない!!

共有

作った曲はぜひ他の方にも聞いてもらいましょう。

そんでもってぜひ感想をもらいましょう。

YouTube、SoundCloud、Bandcampなどなど、無数にあるSNSで、あなたのサウンドをさらけ出しましょう。

010コーヒー
010コーヒー

拙作の感想もお待ちしちょいもす!

次のレベルへ…

お使いのDAW(今は無料の物や入門用の廉価なものも多くあります)なんかに取り込んで、さらに肉付け。

REASONならFXやテクスチャーを載せるだけでもまったく完成度が変わります。

MPCやKOALAサンプラーならチョップ&フリップでさらに別の曲へ。

想像の赴くままにサウンドの海へボンボヤージュ。

私の愛用するREASONにも良き機能やサウンドがたくさん入っているので、それらを盛って曲に仕上げました。もちろんマスタリングやイコライジングで、全体のバランスも調整したので、ぜひご視聴ください。

参考サイト(必聴・必見)

おそらく日本で一番Volca Drumを使いこなしている方の動画。

刮目してチャンネル登録すべし。Twitterもフォローすべし。

開発者インタビュー : https://www.dtmstation.com/archives/23728.html

搭載されたオシレーターの分析もしております。

他のドラムマシン

ここまでご精読ありがとうございます。

上記手法は、とてもオーソドックスな方法だと思いますので、

程度の差はあれ、他のマシンでも応用が効くと思われます。

参考までに色々な種類のドラムマシンをご紹介だけ。

010コーヒー
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全部ほしい!!

PONさん
PONさん

それより手元の機材を使いこなしましょう。あとMIDIケーブルを忘れずに。

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