2004年の「プロ論」は令和でも通じるのか

石橋貴明やカルロス・ゴーン、高橋がなりや三木谷浩史などなど、今も名前を聞く著名人が、それぞれの「プロ論」を語る。

先日書架の整理をしていた際に出てきた本著を、「どれどれ当時の成功者が言ってたことは令和の世でも通用するのかしら?」と意地悪心で読んでみた。

Amazonレビューがやたら高評価だったので、ちょっと胡散臭くみえたこともあります。

その結果、やはり最前線で頑張っている方々のお言葉は、時間の淘汰を経てもなお有用であると痛感させられました。

※本著のトップバッターを務めるのは今もメディアを騒がすゴーン氏。氏の発言についても非常に興味深かった。

自分の現状を冷静に見つめること

新聞

15年以上前のビジネス書だが

頻繁に耳にするが具体性のない「チャンス」や「未来」など、あやふやであったり不確かであったりする言葉に対するプロたちの考え・行動が端的にあらわされています。

内容はインタビュー形式で、当時の転職情報誌?に掲載されていたものをまとめたもの。

なにせ50人もいるので、一人一人は短くなっております。

だが、それぞれの発言に共通する点もあり、「仕事」「プロフェッショナル」とは何か?について、貴重な意見集となっている印象です。

「頑張っているのにチャンスが来ない」とか「誰それのせいで自分が不利益を受けている」「景気不安で未来が暗い」といった、自分以外の影響で現状が上手くいっていないと感じている場合のマインドセットとして有用ではなかろうかと思いました。

多様な分野で活躍する人の言葉

芸能界で長く生きている人って、自分をプロデュースできる人だと思うんです。客観的に、冷静に芸能界の中の自分のポジションをつかんで、次にどこに進むべきか、その方向が見えている。

p.70「石橋貴明」より引用。

現状に不安や不満、焦りなどを感じているとき、一歩立ち止まって考える時に参考にしたい。

負け犬は群れるから気づかない。
まずは、自分の負けを認めること

p.259「高橋がなり」より引用。

最近YouTubeにかつての「マネーの虎」に出演していた「虎」たちがコンテンツをアップしている。ここで登場する高橋がなり氏の言葉も、当時を振り返ると感慨深い。

カルロス・ゴーン氏の話

役員報酬の話やら国外逃亡などで、昔日の栄光に陰りがかかったゴーン氏。

そんな氏の発言の内容も見てみよう。

コミュニケーションはビジネスには不可欠な要素の一つです。一方向ではなく、話す、聞く、フィードバックするという一連の流れを大切にすること。この2点を改善すれば、日本のビジネスパーソンは最強です。

p.15「カルロス・ゴーン」より引用

「組織横断的な働き方」の必要性を説く。さすが日産の危機を救った敏腕家は先見の明がある。

また、日本のビジネスパーソンの美点は責任感だと分析。半面、弱点は同機能の中だけで働く傾向があること。悪い意味での職人気質も見抜かれていたようだ。

インタビュー記事だけを読めば、氏が語ったことに間違いはなく、また令和の今にあっても重要な内容でした。

コミュニケーションの重要性。話す、聞く、フィードバックを行う。

現在のゴーン氏がこれを読んだら、どう感じるのだろうか?

まとめ

「今の仕事で本当にいいのか?」「将来が不安だ」そういった悩みを抱えないビジネスマンはいないと思います。

そういった不安定な中で、どのようにポジティブに働くのか?生きていくのか?

思考のベクトルを変えるには、内面的な自問自答だけでは限界があります。

50人のプロフェッショナルたちの厳しくも優しい言葉は、そんな現状への一助となるでしょう。

※Kindle版はないみたいでした。シリーズにもなっているみたいなので、古書店などで見かけたらぜひどうぞ。

参考書籍

シリーズ化されていたようだったので、関連書籍を列挙。

プロ論。才能開花編

Twitterではこちらが話題になっているようでした。(良い意味で)

プロ論。2

堺屋太一氏、リリー・フランキー氏、假屋崎省吾氏、米村でんじろう氏などなど、これまた発言の気になる方々が勢ぞろい。こちらは2005年の本。

プロ論。3

林文子氏、池上彰氏、楳図かずお氏、辛酸なめ子氏、高嶋ちさ子氏、為末大氏などなど、個性的な方々が集合。もはや統一感が無い気が…

Entrepreneurshipカテゴリの最新記事